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1.「Body-IQ」を双方が共に深めていく場を提供すること。
歯医者さんでは「Dental-IQ」という使い方をするそうです。私たち手技療法の世界に引き寄せて考えると「Body-IQ」という言葉が容易に連想されますが、「自分の身体の認識力」と言い換えることができるかと思います。「こんなに便利な世界になったのに、なぜ自分の身体はこんなに疲れているのだろうか?」と考えたことはありませんか。

私どもの治療室にも、肩凝りや腰痛の方がたくさん見えますが、その原因を探っていくと、個人の問題として処理するのではなく、根の深い社会的な問題としてとらえ直す必要性を感じます。その辺の問題を、施術する側される側の共同作業で、解決策としての「回路」を作り出す場を提供させていただこうと思っております。
2.「慢性筋肉疲労」を解消すること。
私どもの治療室のバイブルとして、元心臓血管外科医で、福増廣幸氏が書かれた『奇跡の触手療法』という本があります。彼は48歳で医師を辞め、触手療法家に転身してしまった人物です。その本の中で、「腰痛や肩凝りがひどくて整形外科医などに診てもらうと、坐骨神経痛とかヘルニア、膝関節異常、腰椎分離症・すべり症など、あるいは頸肩腕症候群、頸椎ヘルニアといった診断がくだる」けれども、そのほとんどは慢性筋肉疾患による血行障害だと福増氏はいいます。また「慢性筋肉(系)疲労というのは、全身の筋肉の一部に老廃物(酸性の疲労物質)が残存して、その部分が"凝り"の状態に陥っている慢性的な筋肉疲労のことである」「慢性筋肉疲労が、筋肉内を流れる血液の流れを阻害し、またリンパ液の流れを滞らせ、さまざまな障害をもたらす。またその状態が自律神経の働きを狂わせると、内臓の疾患をもまねいてしまう」と書いています。マッサージをする立場から読んでいくと、福増氏の言わんとすることはとてもよく理解できるのです。

「精神的ストレス」→「慢性筋肉疲労」→「自律神経異常」→「内臓機能不全」という悪循環を「慢性筋肉疲労」の部分で改善していくことを、私どもの毎日の研究課題とします。
慢性筋肉疲労に起因する四つの障害
(1) 自律神経誤作動
自律神経には全身の筋肉の状態をモニターしてからだの緊張度をはかり、必要な緊張弛緩を決めていくシステムがあるので、慢性筋肉疲労があると弛緩したいときも緊張しっぱなしになり、血圧が上がり、消化も悪いままになってしまったりします。これが原因で不整脈、胆石、腎石、大腸カタル、急性膵炎、胃下垂、無力性尿失禁、前立腺肥大などが起こることがあります。
(2) 呼吸抑制
真剣になったりプレッシャーにより息を詰めてしまうことがありますが、これにより胸やお腹の筋肉が慢性筋肉疲労を起こし、自然な深い呼吸ができなくなり、時には呼吸筋の痙攣によって狭心症や過労死に行き着きます。これが原因で無呼吸症候群、甲状腺腫、溜飲、偽ムチウチ損傷、前胸部痛、不整脈、非連続性老化などが起こることがあります。
(3) 血行障害
慢性筋肉疲労を起こした筋肉の中の毛細血管は締め付けられ、新鮮な血液が流れ込まなくなり、老廃物がたまり、また心臓に血を送り返す力が弱まります。これによって高血圧症、糖尿病、拒食症、胃十二指腸潰瘍、便秘、神経痛、リュウマチ、骨粗鬆症、疲労骨折、腱鞘炎、悪性腫瘍などが起こりやすくなります。
(4) リンパ液停溜
同様にリンパ管も締め付けられるので、免疫機能に狂いが生じ、内臓異変が起きやすくなります。これによって膠原病、浮腫、関節包水溜、アトピー、アレルギー性鼻炎、喘息、下痢、肥満、子宮筋腫などにつながっていくことがあります。
・・・1998年一月号『ゆほびか』福増廣幸氏執筆記事から
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